病は気から・・・心と身体と自然治癒力
昔から「病は気から・・・」という言葉があります。心の作用は複雑で科学的になかなか研究するのが難しく思われていましたが。
北海道大学の村上教授のチームが、マウスを使った実験で脳内の微小な炎症が内臓に機能不全をもたらすことで病気になるという事を証明されました。
素晴らしい研究ですが、その村上先生が「同じストレスを受けても、この特定の免疫細胞の量や脳内の炎症の有無によって、病気になるかどうかが分かれると考えられます。脳の微小な炎症をどうしたら抑制できるかが、ストレスを引き起す病気の根本治療につながります」と言われています。
それは自然治癒力、個々個人によって異なり、いかに自己の治癒力を生かせるかにかかります。
少し難しいですがアメリカの研究例を考えてみましょう。
ストレス・こころ・喜び・免疫系
アメリカの研究例で強いストレスを受けている人では、そうでない人の2倍も風邪をひきやすい事が分かったそうです。
また社会的つながりの薄い人、すなわち友人のすくない人では、多い人に比べて、死亡率が2倍も高かった例があるそうです。
これらの調査をした公衆衛生学の先生も「孤独は人間の老化を加速させ、人の身体組織にマイナスに働き老化を促進したり、様々な病気にかかりやすくなるのではないか」と考えています。
あるアメリカの乳がんを患っている女性はスタンフォード大学のサポートプログラムに参加して「私がこれに参加するのは、私の免疫系がビタミンや食物以外のものを欲しがっている。それは”喜び”なの」と言い、もちろんすべての医学的治療や多くの人の思いやりや支えもあったでしょうが、”喜び”というものも病に打ち勝つ一つの要因でしょう。
そのかたも「心に喜びを与えてくれるものに思いを馳せ、感情を発するときに身体の治癒力が沸き上がる」と言われているようです。
喜びに満ちた心は大切なんですね。
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