唾液が少ない?「お口と唾液」も健康のバロメーター。おばあちゃんの知恵「健康」

自然災害、パンデミック、紛争、現代に生きる私達は、いつ危険が降りかかってくるか分からない時代に生きています。

まさにサバイバル(生き残る)状況下を乗り越えていかなければなりません。

その中で健康を保ち、乗り越える力を得るにはどうしたら良いでしょうか?

自然に備わった身体の力をいかに利用して健康を増進し、個人のヘルスケアを助けていけるかをご一緒に考えて行きましょう。

今回は身近なお口と唾液です。唾液も身体の自然な健康のバロメーターの一つと言えるでしょう。

唾液は副作用のない万能薬

お口の状態が悪くて、食べれない、しゃべれない、笑えないといったことはありませんか、高齢の方はあるかもしれませんね。まさに「お口と唾液」の健康は全身の健康を維持するためにとても大切ですね。

歯医者さんが好きな方は余りいないと思いますが、ついつい後回しにしがちな、お口のケアでとても大切なことが分かっています。

それは「唾液」です。

あなた自身がもっている「唾液」が身体を健康にしてくれるのです。    

元気な赤ちゃんはよだれが溢れています。しゃきっとした高齢者は口の中が潤っており、若い方でも唾液が少ないと思っている方はひどい疲れがあったりするそうです。

良く動物たちは、傷をなめて治していますね。人も時々傷口を舐めたりしますね。

唾液を出す治療をすると口だけでなく全身の健康状態が良くなる方が後を絶たないと長年歯科治療を行っておられる歯科医の先生が仰っておられます。

すごい唾液の力

唾液には六つの役割があります。実際にどんな力があるのか、見ていきましょう。

① 「溶解作用」 美味しさを感じる作用です。唾液には食べ物の中の味物質を溶かし、美味しさを引き出す作用があります。                                       

② 「洗浄作用」 唾液の水分が食べかすや細菌を洗い流してくれます。            

③ 「抗菌作用」 傷を治す作用、唾液の中には傷を治す因子が含まれています。         

④ 「中和作用」 緩衝作用とも言われますが、歯は石の様に固い物質と思われていますが、実は飲食するたびにカルシウムやリンが溶け出します。その溶け具合が大きいと虫歯になりますが、唾液中のカルシウムやリン酸が歯を修復してくれているのです。                 

⑤ 「歯だけでなくほっぺたを守る作用」 唾液は歯の表面に被膜を作り、虫歯の菌が入らないようにしてくれます。またほっぺや舌を感染や損傷から守ってくれます。             

⑥ 「口を湿らせる作用」 緊張すると声が出なかったり喋りにくくなるのは唾液分泌が減少し、喉が渇き活舌が悪くなるのを防いでくれます。

凄いですね。唾液を出すことが健康維持に欠かせないものだという事がよくわかります。

美味しい物を見ると、よだれが出ますね。梅干を見ても唾が出てきます。健康の司令塔、脳と唾液は関連しているのですね。適切な唾液の分泌は健康にとって大切なんですね。

では唾液が減少すれば私達の身体にどんな不調を招くでしょうか。

唾液の減少が招く身体の不調

唾液が減少している状態は口の中が乾いた状態を言います。

口の中の乾燥は不愉快ですが歯周病や糖尿病、動脈硬化、がん、高血圧などの病気を引き起こします。

成人の8割がかかっていると言われる歯周病には唾液の減少が大きく関係しています。

唾液が少なくなると、食べかすが口の中に残りやすく、歯垢や歯石がつきやすくなり、歯周病菌のすみかになるのです。

また、口の中が酸性に傾くことが多いため、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

この歯周病菌が、様々な病気の原因となります。炎症を起こした歯肉から血管内に入り込みインスリンの働きを邪魔することで血糖値が下がりにくくなり、糖尿病になりやすくなります。

さらに動脈硬化を誘導する物質を出し血管内の血液の流れを悪くし、唾液が減って味覚を感じなくなることで、薄味から濃い味を好むようになり高血圧症に繋がるおそれもあります。

一方、がんの予防にも唾液が効果があることがわかってきています。

様々な発がん物質を唾液に30秒つける実験をしたところ発がん作用が急激に低下したとの結果も出ています。 

その他、肺炎やインフルエンザは唾液が十分出ていれば、その殺菌作用で口に入った細菌やウイルスを減らせるため感染リスクが下がりますし、口臭の原因となる細菌も唾液が多ければ繁殖しにくくなります。

唾液が減少する理由には、「口呼吸」「よく噛んで食べない」「水や汁物で流し込む」「運動しない」「不規則な生活をする」等、現代人の生活習慣がかかわっています。

私も昔から鼻が悪いので、口呼吸をしてしまいますし、よく噛まなかったり、水で流し込むことも多く、歯周病になってしまっています。

唾液が出にくい生活を続けると健康をはじめ色々な問題が出てきますね。

その問題のためさらに唾液が出てきにくくなり悪循環におちいります。唾液の出る生活、唾液の出る方法を取り入れセルフヘルスを心掛け、健康を維持しましょう。

次に唾液を増やす誰にでもできる簡単な方法を考えてみましょう。

お口を潤す、簡単エクササイズ

☆ 唾液腺マッサージ、口の中には唾液を出す場所が3か所あります。

耳下腺、舌下腺、顎下腺、です。この3か所をマッサージすることで唾液を出しやすくします。

耳下腺マッサージ                                           指を広げ、その状態のまま手のひらで両耳を挟み、少し圧を加えて手のひらごと前回しを10回、後ろ回しを10回、行います。筋肉がしっかり動くようにマッサージをすることです。1日3回 食前にするとよいでしょう。

舌下腺マッサージ                                         両手親指の腹であごの骨の下を真上に、痛みが出ないように注意して10回押し上げます。

顎下腺マッサージ                                     あごの骨に沿って顎下唾液腺がありますから、舌下腺マッサージと同様、親指の腹であごの骨に沿って30回ほどプッシュしましょう。たくさん唾液が出て消化吸収が良くなり、美肌効果やダイエット効果も期待できます。

☆ 舌体操 舌は骨と繋がってない唯一の筋肉です。

舌を前に突き出す事によって、あごと首の筋肉を刺激します。口を閉じて舌を歯茎と唇の間に置き、歯茎に沿ってぐるぐると回します。

次に舌先を右上一番奥の歯茎と頬の間に置き歯の外側をなぞるように右上奥から左上へ左上奥から右下奥へと舌を回します。一周3秒ほどしっかり円を描くように回します。

これらのエクササイズを自分の生活リズムに合わせて継続して実行して習慣にしましょう。

やはり、唾液を出す習慣には、よく噛んで食べることです。急ぎすぎて健康に大切な唾液が出ないような生活ではなくゆっくり噛んで美味しさを味わいましょう。

健康寿命を延ばすためにも、またサバイバルヘルスケアとして、身近でタダで受けられる健康習慣を身につけましょう。

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