親指のつくり、配置の角度がお猿さんたちと根本的に違っているのをご存じでしたか?
私達は意外と誰もが身近に持っている宝物に気づけないことがあります。それは自分の身体です。脳から足先の小指まで、もし一つでも失ったら、不自由な生活を送らなければなりません。
意外なことに親指の角度が違っていたら、人間の創作作業はどうなっていたでしょうか?その親指が近代科学で脳と密接な関係があることが分かってきています。
今回は親指についてお金をかけない健康法とどう関係あるのか考えてみましょう。
お金をかけずに脳を元気に、自由度の高い親指と脳の働き
手先を起用に使う職人さんなどは年をとっても頭がしっかりしている。と昔から言われています。
医学的に5本の指と手のひらが脳全体に占める割合は運動野は約三分の一、感覚野は約四分の一と考えられ、右手は左脳と左手は右脳と密接なつながりがあります。
脳は指先に指令を出しながら同時に脳自身も体の各部から刺激を受けて変化しているのです。
指を良く動かすことによって脳への血流量が増え、脳の広い領域を活性化し、若返らせることが出来るのです。
認知予防だけでなく脳内の快楽物質の分泌が促進されることで自律神経のバランスが整い、血圧も安定し、記憶力アップ、冷え性改善などにも効果があります。
親指は「文字を書く」「コップを持つ」「ボタンを留める」「紐を結ぶ」etc. これらの動作はすべて親指がなければ、また親指の微妙な角度がないと上手くできません。という事は親指が脳と密接に結びつき様々な指令を受け止め、実行する役割を担っています。
人は他の指と比べて、様々な動きが出来る自由度の高い親指があってこそ自分が望む動作が可能となります。親指は人が意欲的な行動をするうえで最も大切な身体の一部と言えます。
お金をかけずに脳の老化を改善しましょう。
若い頃に比べて「何となくやる気が湧かない」「何をするにも億劫になった」と感じる方は多いのではありませんか。退職後に急に老け込むといった方も多く見られます。それは現役時代に比べて脳への刺激が少なくなったのではないでしょうか?
意欲の低下に合わせて脳の機能低下がが始っていくとも言えます。筋肉が長時間使われなかったため、委縮することがありますが、それと同じく脳も刺激を受けないままでいると対応する部位が機能低下を引き起します。
親指は脳と密接に繋がっていましたね。お金をかけない「親指の体操」を見つけましたので、ご紹介しましょう。
お金をかけない、親ゆび簡単刺激法
親ゆび曲げ刺激体操
① 椅子に座って背筋を伸ばし、脇を閉め、肘を脇腹につけて、小さく前へ倣えのポーズをし、続いて両手共じゃんけんのグーの形を作ってから、親指だけをピンと伸ばします。
② 息を吐きながら、親指の第一関節を曲げられるところまで、ゆっくり曲げます。
③ 次に息を吸いながらゆっくり伸ばします。これを両手同時に10回繰り返します。
ポイントは第一関節が曲がっている感覚をしっかり意識することです。それが感覚野への刺激になり脳の血流を高めてくれます。いつでもできるので、手の空いた隙間にしてみましょう。
親ゆび開いて閉じて体操
① 椅子に座り、背筋を伸ばして脇を締め、肘を脇腹につけ、両手のひらを上に向けて開きます。
② 左右同時に、ゆっくりと息を吐きながら、親ゆびを根元から内側に曲げて小指の付け根あたりに指先をつけます。
③ ゆっくりと息を吸いながら、親ゆびをもどし、両手同時に10回繰り返します。
ポイントは親指を曲げる際、手のひらの下、手首の付け根あたりに広がる刺激を感じる事。ここには親ゆびの隠れた第三関節があります。ここに刺激を行っていることを意識することで、脳の感覚野を活性化します。
親ゆびタッピング体操
① 椅子に座り、背筋を伸ばして脇を締め、肘を脇腹につけ、両手のひらを正面に向けて、パーの形に開きます。
② 親ゆびの腹と人差し指の腹、中ゆびの腹、薬ゆびの腹、子ゆびの腹を順番にタッチ(タッピング)します。
③ 次に親ゆびの腹と子ゆびの腹、薬ゆびの腹、中ゆびの腹、人差し指の腹をタッチさせ一往復して、両手同時に五往復しましょう。
ポイントは両手同時に行う事(上手くいかないときは片手でもいいです。)五往復を1セットとして自分で出来るスピードでリズミカルに行いましょう。
まとめ
親ゆびを刺激する効果を高めるためには、日頃の生活習慣が大切になってきます。脳科学の研究により、感情の豊かさや感情を伴った記憶をつかさどる扁桃核に刺激を与える生活をすることで、脳の機能が若返るという研究があります。
何事も自分の頭で考え、新しい事を試そうという意欲と好奇心、そういった感情が脳を元気にしてくれるのです。
自分でATMを操作し、キャッシュカードを管理し、暗証番号を覚え、タッチパネルを操作できる人は認知の疑いは低いでしょう。小銭の計算も億劫がらずに行いましょう。日常生活の何気ないやり取りも重要な脳のトレーニングです。
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