世界中で誰一人食事をしない仙人のような人はいないでしょう。お腹は自然に減ってきます。お腹がすいたら「グー」って身体が知らせてくれますよね。でもこの瞬間もおなかをすかせた人たちが子供たちがいることを忘れてはなりませんね、こんなに科学が医学が発展しても、人は大義を掲げて人のものを取りに行こうとしています。残念ですね。また日本のような豊かと言われている国でも物価が高騰してくると栄養のある食品も買えなくなってしまいます。ここでは最低限食べ物が手に入るという条件の下で健康の基盤の「食」を考えて行きましょう。
病は口から
今や現代医学のみならず、漢方医学においても治療法はしっかり指示して頂けますが、なかなか応急的には食養法を指示して病気故にこういうものを食べなければならないと教えて頂けるのですが、その病気が食事の誤りから生まれているという事を忘れているのではないか、”生活習慣病”と言われる病気が増えてきたのはこの食養法を間違えているのではと考えてしまいます。
「病は口から」とは古くからのことわざですが、これは食べ過ぎや食中毒の事だけを言うのではなく、私達の身体を養うのは三度三度の食事ではないでしょうか、その人の体質と生活にあった正しい食事が出来ていれば病気を寄せ付けない健康な身体になり、仮に病気になっても軽症で治ってしまうかもしれません。
しかし食生活がでたらめで、好き勝手にその人にとって良くない食事をとり続ければ一見丈夫そうな人でも、病気に関しては極めて抵抗力の弱い体質になり、病気にかかりやすく、かかるとなかなか治らないという事になってしまいます。
薬は病気を治せない。
皆さんは薬が病気を治してくれるものだと思っていますか、薬は病気が進むのを一時的に抑えたり病原菌を弱めたりやっつけたりしてくれますが、最終的に病気に勝つのは本人の体力ではないでしょうか。
私達の身体の中にある「生きる力」が最終的に病気を回復させるのであり、その「生きる力」は何から生まれるのかというと私達の「食べ物」以外の何物でもないと言えるのではないでしょうか。
漢方薬や民間薬、ハーブ等は草根木皮を主な材料としているために、その中に含まれるミネラル等が活力の元として働きますから化学薬品の新薬よりも活力を増す点では優れていても、だからと言って漢方薬、民間薬、ハーブだけで病気は根本的には治せません。そこに食養法を取り入れ「食」の力を借りて効果を上げていかなければなりません。
病気に打ち勝つ体力をつける食養法
一般的にはバランスよく、30品目食べて等々言われますが、果たしてそうでしょうか、上記で述べたように、「その人にとって」というのがキーワードになると思います。
私達はみんな遺伝子情報が違います。両親から受け継いだ身体的「DNA」は地球上80億人それぞれ違います。とすれば「その人にとって」最も良い食養法が分かるのはその人自身です。
例えば、胃腸が強い、弱い、暑がり、冷え性 風邪ひきにくい体質、風邪ひきやすい体質等々、個々個人によって、遺伝子や環境からくる条件が違ってきます。「個体差」という事を考えた食養法を考えた方が良いのではありませんか。
世の中の常識や流行に惑わされることなく、健康は自主管理、自分の身体の長所短所を良く知って自分にとって必要な栄養を取っていく事はとても大切です。
あらゆる生物は、外部から栄養を補給することによって生命を保っています。障害が起きるのは、摂取している栄養に問題があるか、摂取量がその人にとって足りないか、兄弟と言えDNAは違います。栄養の吸収も違うでしょう、栄養は病気との関係においてとても大切なファクターではないかと考えられます。
栄養に関しては現場のお医者さんは薬や手術等に忙しく、栄養学は余り重要視されてないようです。とすると自分の健康を自分で管理するためには私たち自身が正しい栄養の知識を持たなければならないでしょう。
最近の栄養学に分子栄養学という分野があります。たんぱく質の質やミネラルのバランスやビタミンの抗酸化作用などを分子レベルで解明している栄養学です。
例えば高血圧に対してやみくもに減塩するのではなく、ナトリウムとカリウムやカルシウムとマグネシウムの正しいミネラルバランスが血圧を正常にする。そして血管を丈夫にするために質の良いたんぱく質を取りまた血圧を調整する物質の原料となる青魚のEPAなどの脂質も取ると言った、栄養に関する知識を知って応用することにより健康の自己管理が出来ることになります。
食は人の健康をつくっていく基本ですから、唯一自分でコントロール出来、選ぶことのできる栄養について知識を得て自分の食生活に応用して行きましょう。
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