免疫、免疫力を高める、東洋医学の考え方、薬草を用いる。西洋医学と東洋医学ハーブと生薬。おばあちゃんの知恵。

”自然は大きなファーマシー”というブログなのにちっとも薬が出てこないと思われた方もおられるでしょう。まずは、自然の中の力、健康の基本、免疫力を中心に”自然治癒力”が世界中のすべての人に備わっていることをお伝えしたかったのです。

続いて世界中にその土地その土地にふさわしい、メディカルハーブ(薬用植物)があるという事を知っていただき、それを私達は今、自分の免疫力を高めるために、どのように利用して健康を維持メンテナンス出来るか考えて行きましょう。

免疫力を高める、西洋のメディカルハーブと東洋の薬用生薬

皆さんは”ハーブ”と聞くと”ハーブティー”を思い浮かべられますか?

ハーブはラテン語で草を意味します。現代では心身のケア・健康を促進維持する有用植物を指して言うようですね。その中でも植物療法ハーブを”メディカルハーブ”とされ、免疫力を高め、身体の不調を緩和するのに有効とされています。紀元前のエジプト時代から現代にいたるまで脈々と伝わってきています。

ハーブというと西洋のものと考えられる方が多いようですが、東洋のハーブで心身のケア・健康を促進維持する有用植物や動物生薬や鉱物も日本語では”生薬”と言います。漢方薬や民間薬に用いられます。

インドではインダス文明のころから”アーユルヴェーダ”(インドの伝統医学)また、中国では黄河文明から”中医学”として発展してきました。伝説では神農という人が色々薬草を実際に飲んで調べた。とも言われていますが、中医学が韓国に伝わり”韓医学”、 そして日本に伝わり”漢方医学”という集大成が出来上がりました。生薬は民間薬として民間医療に用いられますし、鍼灸のもぐさはヨモギを用います。

免疫力を高め、自然治癒力を高める働きを重視するホリスティック医学が今注目されています。

今までおが伝えしてきた”自然治癒力”に働きかける治療法を「自然療法(ナチュロパシー)」とも呼ばれます。

病気の不調は身体のバランスが崩れることによっておこると考え、免疫を強め、自然治癒力を高め、身体本来の修復力を高め、元の良い状態に戻そうとする治療法です。

例えば、熱が出た場合近代医学では解熱剤や抗生物質で熱を抑えるサポートをしますが、自然療法では、身体を温めて発汗を促すことにより熱の原因となる細菌の除去をサポートします。

今や近代医学だけでは改善できない症例も多い現代では自然療法等「ホリスティック医学」が注目を再び浴びています。ホリスティックとは”全体的に”という意味で、人の心と身体を全体的にとらえる医療のことをいいます。

これらの点、日本では、漢方生薬を中心に、長年にわたり系統立てられ漢方医薬学として発展してきました。よく時代劇で「薬師(くすし)を呼べ」と叫んでいる場面が見られますが、薬師(くすし)と言いますが漢方医薬学を極めた漢方医、お医者さんのことです。

ハーブのことを詳しく知りたい方は本やネットを調べればすぐに知識を得られますし、最近はデパートなんかでもハーブのコーナーが良く見受けられます。少しだけハーブについて考えてみましょう。

ハーブティーは手軽な、免疫力を高める植物療法

ハーブは医薬品の様に一つの症状にピンポイントで効くものではありません。同じハーブでも作用の現れ方には個人差があります。また同じ人が使ってもその時の体調によって異なった作用が現れることもありますので色々研究してみましょう。

ハーブに含まれるビタミン類、ミネラル、タンニン、フラボノイドなどの有効成分は水溶性であるため、お湯を注ぐことで溶け出します。さらに揮発性の有効成分は鼻から脳を刺激して、アロマテラピー効果をもたらします。

「カモミールジャーマンテイー」                              抗炎症作用と鎮静作用を持っているので、心身の不調をサポートしてくれます。リンゴの香りに似たポピュラーなハーブです。

「エキナセアテイー」 「エルダーフラワーテイー」                                 体の免疫力を高めて感染症の予防、改善に。柑橘系のハーブとブレンドするのも飲みやすい。

「ペパーミントテイー」                                  メントールの香りは眠気をさまし、気分をリフレッシュ、消化器系の機能も整える。

その他、色々なハーブテイーやハーブの使い方はご自分で調べてみて下さい。

免疫力を高める、東洋の薬用動植物、鉱物生薬 「漢方薬」と「民間薬」

漢方薬と民間薬の違いは?結構多くの方は民間薬と漢方薬を同じものだと考えている方が多いようです。両者の間には区別があります。どちらも同じ材料が使われることも多いので混同される点もあります。

漢方薬は臨床的権威のあるもので、漢方医学の理論から割り出されて、一定のルールのもとに数種類の生薬を配合し、症状に応じて使用されます。この点は近代医学の医師が病気を診断して処方箋を書くのと同じようなものです。

一方民間薬は1種かせいぜい2,3種の身近な薬草を利用する簡易治療法であったり、応急手当法であり、漢方のような医学的理論からではなく、従来の経験によって伝えられ、使われます。

そこらに生えているヨモギやタンポポが薬になるからと言って、お金を払わない薬は効かないのでは?と思うのが人情ですが、昔から言い伝えられ使われ続けられているものは、薬用効果があるからであり決して軽視するべきものではありません。

高価な新薬より自分の家で作った民間薬の方が効果を発揮することもありますから、そうした身近なお金をかけなくても良い薬草類の知識を得ておくことは、これからのサバイバルな時代に役立つ大切なことだと思われますので紹介して行きたいと思います。

薬草というのは原始的な生活をしているころから、病気や怪我をした時に誰かが偶然食べたり、汁を塗ってみたりして、それが効くことを発見し、こうした草根木皮がどんな病気の時に良く効くかを、口から口へと伝えられ広まったものです。

それゆえに科学的研究よりも経験が物をいう世界であり、それだけに効くとか効かないとかについても大切であり、効かないものは利用されないのだから、今に伝えられている生薬は自信をもって使われてきたのでしょう。

世界中にはその地域地域にに応じた、免疫力を高める生薬、ハーブが見つかり、ずーっと使われ続け地域の人々を助けてきました。

現代は科学の発展により、有効成分がどうだとか、人工的に作られたりしているわけですがよく考えたら本当に「自然は大きなファーマシー」と呼べるのではないでしょうか。

この観点からも自然の生薬のみならず身の回りにある自然のものや、私達が持っている「身体」自体についても素晴らしいシステムであることを良く考えましょう。

地球自体も私達に必要なものを生み出し、健康を支え続けられるようになっているのは不思議なことです。

その恩恵を無駄にすることなく謙虚な姿勢で「自然の恵み」を享受し、免疫力を高め、自然治癒力が十分に働くよう、健康を維持する助けとして役立てて行きましょう。

「身体」は何で健康を維持しているのでしょうか?それこそ「食べ物」です。水や食べ物が無くなれば人は死んでしまいます。

健康に関しては「薬」の前に「食べ物」が重要になってきます。「医食同源」「薬食同源」という言葉を聞かれたことがあると思いますがこれも東洋医学の考え方の一つとして考える必要があります。

 

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