東洋医学の考え方・気・血・水が基本です。

東洋医学の考え方「気」とは。

東洋医学とは中医学、漢方、鍼灸、あんま、等々を指しますが、基本は「気・血・水」です。

東洋医学の考え方の中でまず「気」は西洋医学的に言うと神経系、脳の働きにも関係します。精神、ストレスなども関係してきます。

気分が滅入ってエネルギーが出ない。とか ストレスで食事が進まない。気が滞る(気滞)そうすると血管の力が無くなり、血液が全身を巡らないから血行不良になる。

「病は気から」という言葉は皆さんご存じでしょう。ストレスを受けると病気になりやすく、病気を悪化させる事は経験的に知られていますが、その分子メカニズムはほとんど不明でした。

「病は気から」という概念を世界で初めて分子レベルで解明されたのは、北海道大学大学院医学研究科 村上正晃教授です。【キラーストレスはどのようにして消化管疾患や突然死をもたらすのか】という論文を発表されています。

難しいかもしれませんが、今回解明されたことは、                             ① ストレスで脳の局所(視床下部)で交感神経が活性化する。                    ② 交感神経が分泌するノルアドレナリンにより、脳の局所近くの血管に炎症が発生する      ③ その結果ゲートが形成されて自己反応性T細胞が脳内に入り微小炎症が発生する。       ④ 微小炎症が新たな神経回路を作り消化器官を支配する神経を過剰に活性化、臓器の機能不全を起こす事。と言ったことを解明されました。

難しい事ですが、今の人々はこういった実験的証拠がないとなかなか信用出来ないようですが、長い経験による有益な知恵はこれかに証明されていく事でしょう。証明されていなくても経験則というのは、一考する価値があると思います。

また最近では、量子科学と言われる科学的領域も研究が進んでおり、波動医学と言ったような研究も進んでいます。今までは眉唾物と言われていたような物も科学のメスが入れられ、解明されつつありますが、怪しい物もありますからそこは注意しましょう。

東洋医学の考え方「血」とは

「血」と書いて”けつ”と読みます。「血」は皆さんよくご存じで血行不良とかよく言われますね。 西洋医学で言われる循環器系のことです。

血液の流れが悪くなるとどういうことが起こるでしょうか? 

まず身体が冷えます。足の先や手の先の血行が悪くいつも冷たく、夜もねれなかったり。代謝と免疫にも支障が出ます。健康人の基礎体温は36、5度ですね。身体の細胞の新陳代謝が活発で健康で活動的な状態と言えます。

もしも体温が1度下がったら35、5度になります。

免疫力は37%低下‼するそうです。すると、風邪や色々な病気にかかりやすく、治りにくいようです。

基礎代謝も12%低下‼1日約500kcal代謝が低下して体重が増える体質になります。

新陳代謝は50~60%低下‼お薬の効き目が悪く病気がなかなか治らない。 

体内酵素の働きも50%低下‼栄養の消化だけでなく、エネルギー生産力も低下します。

がん細胞は低体温を好みます。特に35度を最も好み、39,3度以上で死滅します。

東洋医学の考え方でも「冷え」は、様々な病気や不調の原因となるため万病の元と言われています。

「冷え」の大きな原因は、ストレスや食事などの生活習慣の悪化や生活環境の変化です。これらの原因によって内臓や血管の機能が低下して行きます。

低体温は自律神経失調で、排泄機能の低下やアレルギー体質になったり、新陳代謝も不活発になります。生活習慣病も治りきらず、ウイルス性疾患にも罹りやすくなります。多くの病気を招きやすく、特に腎疾患は悪化しやすくなります。

東洋医学の考え方からしても、西洋医学の視点から見ても「血」は健康の大切な要素です。特に東洋医学の考え方は身体のバランスをよく考えた医薬学です。

では次の「水」 東洋医学の考え方から見てどのように大切でしょうか。

東洋医学の考え方「水」とは

「水」とは身体の中の水の流れを言いますが、免疫系を特に考えれば良いでしょう。

「血」とも関連づけられますが、細胞内の老廃物が排出されず、「水」が滞り「水滞」となり、細胞内ではなく細胞外に水が溜まり冷えや痛みの原因となり、体温もさがり、老廃物が増え、免疫力が下がり、病気になりやすくなります。

「免疫」という言葉が医学界に登場してからは100年以上になりますが、コロナやインフルエンザの流行で、日常生活に溶け込んできました。

「免疫」とは狭義には私達の身体の中の白血球や抗体の働きをいいますが、大きく私達の身体を守るしくみ(生体防御)として考えてください。

東洋医学の考え方は古くからこの「水」は免疫でもあり、また排毒でもある「水」の働きも重視しています。

東洋医学の考え方は身体の弱いところに不必要なもの”身体にとって毒になる物”を排出していくという考え方があります。

例えば血の滞りや炎症後の白血球の残骸や老廃物を一か所に溜めず、尿などと一緒に外に流し毒を体内に残さない。また取りすぎた過剰な栄養や余分な塩分、糖分を出し、細胞の隙間に溜まったいらない液体を出す。身体にいらないものを出すことにより、自然治癒力は良く働くという事です。

自然治癒力の観点から考えると東洋医学の考え方は自然治癒力を高め維持するうえで、心身における「出入」の中の「出」を重視し、発病前の段階で原因とされる〝毒”を除去することにより、未病のうちに自然治癒力を働かせて治していこうという考え方のようです。

是非これからも東洋医学の考え方を取り入れて「バランスの取れた、健康」を維持し守って行きましょう。

田園風景のふるさとには大地のエネルギーを持つ薬草や野草があります。

皆様には ”ふるさと” がありますか? 私は大阪の街の中で育ちましたから山や川のあるイメージのふるさとはありません。コンクリートジャングルのふるさとです。でも両親が京都出身でしたので京都市内とはいえ左京区の方で戦後で田んぼや畑がまだ残っていましたので詩仙堂や八瀬、鴨川などの風景が印象に残っています。

今は滋賀の比良山の麓に住んでいますから、山々に囲まれ日本一の琵琶湖に面してまさに第二のふるさとです。

もし田園風景のふるさとをお持ちの方はイメージして下さい。山のたたずまい、川のせせらぎ、丘に登ればさわやかな風がほほを撫で、足元には色々の野草、タンポポやヨモギやつくし、大地のぬくもりをいっぱい貯えた野草たちや薬草(ハーブ)。もう一度周りを見回してみませんかかわいいお花が咲いているかもしれません。ちょっとかんざしにしてもいいですか?

ご存じのように、最近の野菜や果物のほとんどは農薬や化学肥料に汚染され温室やビニールハウスの中で自然の暑さ寒さを知らずに育ち弱くなっています。(まさに温室育ちですね。)大事な成分、ミネラルやビタミンも自然育ちとは違います。

それに比べて自然の大地にしっかりと根を下ろした薬草、野草は大地のエネルギーをいっぱい受けてミネラルをいっぱい吸収して栄養もいっぱいです。

そして風雨にさらされ、逆境に耐えてきた力を素晴らしい生命力をもって、私達の抵抗力を強め自然治癒力を高めてくれます。

大地が育んだ植物、薬草や野草を身をもって体験された方の知恵や知識をお伝えして、化学薬品一辺倒な現代に生きる私達、また地球規模のサバイバルに直面しそうな現代の私達に古くから伝わる健康に関しての知恵や知識を東洋医学の考え方を加味しながらお伝えしたいと思っています。

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