南米アマゾン川流域のジャングルの生態系は大変複雑です。
薬用植物は5000種以上と言われています。確認されているだけでも2500種以上あると言われています。まさに「自然は大きなファーマシー」です。
種類の多さは漢方生薬以上で、まさにアマゾンは薬用植物の宝庫といえます。
タヒボはその中でも最も優れた樹木として、長年珍重されてきました。
タヒボの樹の内部樹皮を原料とした「タヒボ茶」は古代インカ帝国をはじめとするアンデスの諸文明やアマゾン文化圏の中で南米インディオ達の間で数千年間飲み継がれてきました。
タヒボの樹は、親類は?仲間は?
タヒボの木はノウゼンカズラ科に属する樹木です。
日本では梅雨明けにオレンジの花を咲かせる植物の親類で、キササゲと呼ばれる中国渡来の植物で、「梓実」として利尿効果があることが知られています。桐もノウゼンカズラ科の植物で親類ですね。
タヒボの原木はノウゼンカズラ科タベブイア属の植物でこの種類の樹木はブラジルではイペ、イペー、パウダルコと呼ばれ、ペルーアンデス地方ではタワリ、アルゼンチンなどスペイン語圏では、ラパチョなど様々な名前で呼ばれています。
タヒボの原木はピンクの花をつけるイぺー・ローザは遠くから見ると日本の桜に似ています。黄色のものはイぺー・アマレーロはブラジルの国花です。
イペーの樹にはそれぞれ様々な効用があって、太古の昔から「神からの恵の木」と呼ばれ人々の間で珍重されてきました。
その中でも紫色の花をつけるイぺー・ロッシュ(紫イペー)は特に優れた薬効を持つといわれています。
アマゾン流域には紫色の花をつける樹木は4種類あります。
「タヒボ」というのはタヒボジャパン社のブランド名です。
タヒボジャパン社では「タヒボ茶」の原料として、最高品質とされる紅紫色の花をつける「アベラネダエ種」の内部樹皮を使用しています。
ブラジル連邦政府に伐採許可が必要なタヒボの原木
アマゾン川流域の肥沃な森林地帯に自生しているアベラネダエの樹は紫イペーの中でも最高級品といわれています。
アマゾンのジャングルに自生するタヒボの原木は30mから40mにまで成長する高木で、幹の太さも80㎝から1mぐらいになり、幹の組織は綿密で、がっしりと硬くチェンソーもなかなか歯がたたないそうです。
ミネラル分を豊富に吸収しているので非常に重く水に浮きません。
熱帯特有のスコールや嵐にあっても、広く根を張っているため倒れることがありません。
また殺菌力が抜群でカビや苔を寄せ付けず、シロアリに喰われることもありませんし、切り株を高温多湿のジャングルに放置しても腐りません。
この強さと不思議な力のため人々は神から授けられた樹だと信じたのでしょう。
タヒボ茶の原料は、この樹の外皮と木質部の間のわずか7ミリ程度の内部樹皮だけを使用しています。
木質部は成分としてラパコ―ルというナフトキノンの仲間が含まれますが、タヒボの特許成分「NFD」に比べて活性も弱く副作用もあるため木質部は一切使用されていません。
またブラジル政府は森林資源保護のため、樹齢30年以上の生育木に限って伐採を許可するという政策を取っています。その政府の許可の下、タヒボジャパン社では特定地域に生育するアベラネダエ種を原料にした製品を販売しています。
タヒボジャパン社はタヒボ研究の第一人者、ブラジルサンパウロ大学名誉教授W・R・アコーシ博士と共に、京都大学上田博士、京都府立大学、等々の研究により、日本、米国、台湾の特許を取得しています。
タヒボ茶はノンカフェインで、ビタミン、ミネラル、など豊富な栄養成分を含んでおり美容と健康維持に役立ち、独特の風味と共にリラックス効果も期待できます。
健康茶としてのタヒボ茶、それとも健康改善としてのタヒボ茶、選ぶ時の注意点は?
タヒボジャパン社から「TAHEEBO タヒボ」が日本で初めて発売され、40年が過ぎました。今やインターネットの普及で沢山のタヒボ関連の商品がみられます。
類似商品が生まれては消えていきました。現在もネットを調べると色々な商品がみられます。ブラジルから原料を輸入されている会社も何社かあり、そこの商品を販売している会社や海外製品を輸入販売している会社や個人があります。
とりもなおさずこれだけの商品が出回ることは、タヒボ茶に関する期待の高さと言えるかもしれません。
ただそれらの商品は、タヒボジャパン社の原料から吟味された「タヒボ」とは成分的に特許成分「NFD」が入っているかどうかは疑問符がつくかもしれません。
「タヒボ茶」は紫イペーの中でも特に効果が高いアベラネダエ種の内部樹皮だけを用い、しかも最高品質のものが採れるアマゾン川の特定流域のものだけに限定して商品化し、「タヒボ」をブランド名としてネーミングしたものです。
「タヒボ」が今やウーロン茶、ハト麦茶の様に一般名詞として扱われる時代、中身をよく吟味して購入する知恵が必要かもしれません。
何か特定の健康改善に用いたいときは、十分吟味して、エビデンスや研究成果を調べ、納得できるもの本物の商品を選別したいものです。
単に健康に良い健康茶として飲むならば、消費者庁から認められている健康茶として飲むのも一般に売られているウーロン茶、ハト麦茶のような選択も出来るでしょう。
タヒボ・NFD(ナフトフランデイオン)特許取得成分
健康茶由来の成分で化学構造式が特定され、特許を取得できたのは重要なことと言えます。
特に審査の厳しい日本、米国での特許は意味があります。
特許取得 1997年7月 日本「発癌プロモーション阻害剤」 1997年9月 米国「抗癌剤(悪性腫瘍を処置する方法)癌の予防と治療」 1998年1月 台湾「抗癌剤」
京都大学の上田博士と京都府立大学の徳田博士との共同研究により「タヒボ」の植物色素成分のナフトキノンの中の新規化合物が発見され 化学構造式が「NFD ナフトフランデイオン」と決定されました。
NFDは水に溶けにくいので、抽出に少し時間がかかりますが、熱に安定しているので健康茶としてはうってつけです。また分子量も小さいので吸収もされやすいです。(今は色々な形の製品が提供されていますので状況に応じて服用できます。)
1994年にNFDの構造有用性がイギリス、ドイツの学会誌に論文が掲載され世界に認められることにより上記の特許を取得しました。その後も多くの研究者により研究が進み多くの学会や国際会議でも研究発表が続けられています。
難しい話ですが、研究テーマは、抗ガン・抗腫瘍、自己免疫疾患、抗炎症作用、抗酸化能、発癌抑制、転移・浸潤能抑制、アポトーシス誘導、新生血管阻害等々の研究が注目されています。
これがタヒボジャパン社のタヒボが信頼され続ける証拠となっています。