食べ物の組み合わせの原則はある特定の食べ物を組み合わせる方が、他の組み合わせよりも消化が非常に楽に、しかも効率よく行われる、という事が発見されたことから生まれました。
このことについて研究を始めた最初の人たちの一人に、誰もが良く知っているイワン・パブロフです。条件反射実験のほかに、パブロフは食べ物の正しい組み合わせについて非常に多くの研究を行っています。パブロフは1902年「消化腺の仕事」と題する本を出版し、その中で根本的な原理を明らかにしているとのことでその後、食べ物の組み合わせの効果と確実性が一つの学問として進展しています。
正しい組み合わせの原則を破ると、体には支障が起こり痩せるのに非常な妨げとなり、原則を守ると摂取のサイクルを効率よく働かせます。
消化はマラソン以上の重労働。エネルギーを上手く使うには?
一日が始まります。活力に満ちた気持ちでベッドから起き、さー今日も一日ガンバローと思いますか?それとも、何とかベッドから体をひきずり出し、コーヒーをがぶ飲みしますか?
一日が終わり、やれやれ金曜日まで何とか持ちこたえられるだろうか?それとも家族や友人と時間を共に過ごすエネルギーが残っていますか?
さあ、何が違うんでしょうか?・・・活力(エネルギー)です。もちろんもっとたくさんのエネルギーが得れたら良いな・・・と思われている事でしょう。
エネルギーはお金のようなものです。お金を頂いたら破ってしまいますか?そんな事誰もしませんよね。でも、ひょっとしたら、気づかないで、知らないで本来、もっと得られるべきエネルギーを捨てている、無駄遣いをしているかもしれません。
走るとき、読むとき、遊ぶとき、何をするときでも私達はエネルギーを必要とします。もし身体にエネルギーがなかったら、それは私達が生きていないことになります。エネルギーがないという事は生命がない、ということです。
誰でももっとたくさんのエネルギーが欲しいと思っています。
人間の体が何よりもたくさんのエネルギーを要求する機能は食べ物の消化です。ご存じでしたか?
食後に眠くなるのは体のエネルギーが全部、食べ物を処理することに集中してしまうからです。
食べ物の消化はマラソン、水泳、あるいは自転車こぎよりも、多くのエネルギーを使うのです。
私も後期高齢者ですから消化にエネルギーを使い果たしたら眠くなります。周りの高齢者を観察してみて下さい。食後ソファーでテレビを見ながらこっくりしていませんか?
また、このエネルギーは体の重要な解毒(有毒な老廃物の排泄)を行うのに非常に重要です。
体から有害な老廃物を規則正しく排泄することが出来れば、私達は健康に、規則正しく体重を減らすことになり、体重がもとに戻ることはありません。
排泄するにはエネルギーが必要です。排泄のサイクルは極めて重要なものです。体は私たちの協力がないと、有害な老廃物を排泄することは出来ません。
私達が体のためにしなければならないことは、体が使うことのできるエネルギーをいつも決まって与えてやることです。これが健康でスリムな体になるための解決策です。
食べ物の消化が、他の体の機能よりも多くのエネルギーを使うとすると、他のことに使うためのエネルギーを一番分けてやれそうなところは、私たちの消化器官です。
食べ物の組み合わせの原則は、ある特定の食べ物を組み合わせる方が、他の組み合わせよりも消化が非常に楽に、しかも効率よく行われる。という事が発見されたことから生まれました。
食べ物を原則どおり組み合わせて食べると、どんな良い結果になるかは、生理学的、特に消化の化学によって説明できます。この原則が示すカギは、体のエネルギーを上手く使う事です。
正しい組み合わせほど、消化のプロセスを効率よく行い、そのためにエネルギーを合理的に活用できるのです。
ではどんな組み合わせが、エネルギーを奪うのでしょうか?
タンパク質と炭水化物を一緒に食べるな!
ちょっとびっくりしませんでしたか? 特に日本人は!
理屈が分からないと信頼できないと言われる方は「ナチュラルハイジーン」の理論を調てみてください。この理論を説明していると、消化酵素や化学反応等々、大変時間がかかりますのでここでは食べ物を簡単に分類して胃での滞在時間と自然の体のサイクルをお知らせしましょう。
滞在時間が長く、色々な食べ物が混ざると、胃での滞在時間が長くなり、発酵してしまい、胃腸の消化に多大なエネルギーを使ってしまい、体のエネルギーが無くなり、発酵した老廃物が排泄できなくなり、体に負担を掛けてしまうことになります。とりもなおさず身体に余分な老廃物(体重)が増えることになります。
食物の種類。 果物、 野菜、 肉類、魚類、乳製品(タンパク質)、炭水化物(でんぷん質)食品等があります。
果物 くだものは胃で消化酵素を必要とせず、消化酵素を果物自体が持ち、20~30分で腸に送られる。腸内で即分解されて栄養と水分を体に供給。出来るだけ果物は空腹時に新鮮で加熱されないものを常温で食べましょう。(濃縮還元ジュースは殺菌されているので酸の型なります。)
野菜 野菜は消化器官の中が中性、酸性、アルカリ性のいずれの環境でも分解されます。料理すればするほど野菜に含まれる栄養素や水分が失われることは忘れないでおきましょう。
肉類、魚類、乳製品 タンパク質と言われるものは分解するのに酸性の消化液が必要です。
炭水化物 穀類、加熱するとでんぷん質になる野菜類などは分解する消化液はアルカリ性です。
組み合わせと胃での滞在時間
★果物と野菜 2時間 ★炭水化物と野菜 3時間 ★タンパク質と野菜 4時間 ★正しく組み合わされないなら胃の中で約8時間滞在し、消化酵素の違いによりかなりのエネルギーを消費する。
以上のように消化はマラソン以上の重労働です。出来るだけ時間を取らない組み合わせを選んで、エネルギーを大切なところに使いましょう。
自然の体のサイクル
体は24時間のうち三つの働きをしています。
① 排泄の時間 体の老廃物と食べ物のかすを排泄するために費やされる時間。 午前4時から正午12時まで
② 補給の時間 食べ物を摂取(食べる事)と消化に費やされる時間。 正午12時から午後8時まで
③ 同化の時間 消化した栄養素をからだに吸収して利用に費やす時間。 午後8時から午前4時まで
これら24時間を三つのサイクルに分けて、体に取り入れた食べ物を体のために、有効活用するため体は働いています。
この自然のサイクルの正しい組み合わせこそがエネルギーを合理的に活用でき健康に寄与します。
これらを考えて作り出されたのが「朝フルーツダイエット」です。
70%の水分を含む「果物・野菜」を正しいサイクルのもとで、他の栄養素と共に体のエネルギーを効率よく働かせて、健康に食事制限なく食べて行きましょう。