[ミトコンドリア」どこかでお聞きになったことありますか? 簡単に言えば細胞の中の「発電所」です。発電所は電気というエネルギーを作っています。私達の身体も動いたり、考えたり、何をするにもエネルギーを使っています。そのすべての生命活動に使われる大切なエネルギーこれを作っている所です。 生きるとはエネルギーを作り続け、使い続けることです。体の衰えとは体の「エネルギーを作る能力」が低下することです。では逆に考えれば、「エネルギーを作る能力」をアップさせることが体が元気で若々しい体になるという事ですね。
そのカギとなるのが「ミトコンドリア」です。
そのエネルギー生成や電気反応、副反応として活性酸素が出来る事etc,これはノーベル賞級の研究ですからスルーして、日常生活の中で「ミトコンドリア」を増やせるかその情報をお伝えします。
長寿のカギはミトコンドリアと活性酸素です。
ミトコンドリアの質が良ければ活性酸素を少なくして害を抑えてくれることなども分かってきました。
よく長寿を例えるのに「鶴は千年、亀は万年」と言われますが、亀が長寿なのは徹底した省エネ型ライフスタイルのおかげです。亀は非常にゆっくり動くのでエネルギーの消費量が少なく、老化の原因となる活性酸素の量が少ないのです。鳥類のミトコンドリアは空を飛ぶ割合にしては活性酸素の量が少なくエネルギー生産能力が高い事が分かっています。鶴はその中でも寿命が長いようです。
つまり、体を若くする秘訣はエネルギーを生み出すミトコンドリアを出来るだけ増やし、同時に生じる活性酸素を少なく抑えることだと言えます。
また、ミトコンドリアはちょっとした生活習慣や運動によって1週間程度で増やせることも分かってきました。また私達はミトコンドリアが増えることも実感できます。
例えば、走って心臓がドキドキするのはエネルギーを作っていて、使っている証拠です。ハアハア息をこらしていた人が、1週間も続ければ楽にこなせるようになるのは、体内のミトコンドリアが増えてエネルギー代謝が良くなった証拠です。
ミトコンドリアを効果的に増やすには
ミトコンドリアは持久力をつかさどる筋肉に多く含まれていることが分かっています。毎日の生活習慣や運動時に筋肉痛にならない運動をすることです。
「背筋を一分間のばす」 まずは、背筋を一分でもピンと伸ばす習慣をつけましょう。ミトコンドリアは姿勢を保つための筋肉、特に背筋と太ももの筋肉に多く含まれています。背筋を伸ばすには背中の筋肉を意識して使い続けることが必要で、持久力を伴う動作ですが、いつでもどこでもできますし、見た目も若々しくなります。
「毎日一分片足立ちをする」 また、毎日一分ほどの片足立ちをするのもお勧めです。例えば体重60キロの人が両足で立つのではなく片足で立てば、片足に倍の負荷が加わり筋肉を使い、バランス感覚も鍛えられます。
「短時間で効果的な有酸素運動」 有酸素運動とは、ウオーキング、ジョギング、エアロビクスなど酸素を使って脂肪を燃やす運動を指します。ただ体が脂肪燃焼を始める有酸素状態になるまで30分かかるとされウオーキング程度ではミトコンドリアを増やせません。それで初めに汗がどっと出る強い目の運動をしてエネルギーの枯渇状態をを作り出し、その後で有酸素運動をすると有効です。「30秒ほど小走りをしその後1分ほど脈が整うまで歩く」を繰り返すとミトコンドリアを増やす効果が高まります。
「古来伝わる不自然な動き」 ヨガ、太極拳、日本舞踊と言った古くから伝わる動作や動きは動作がゆっくりであり、その姿勢を保つことは難しくなり様々な筋肉を使うことが求められ、ミトコンドリアを増やす運動と言えるようです。ともあれ普段の生活で背筋を伸ばした「美しい」姿勢を習慣化しましょう。
「寒中稽古、サウナ後の水風呂」 寒いところで運動することもミトコンドリアを増やす効果があることも分かっています。寒さを感じることによって体は「エネルギーが必要だ」と感じミトコンドリアを増やそうとします。ただ体を冷やすことは風邪の原因になりますから十分ご注意下さい。
おなかをすかせて若くなる「週末断食」のすすめ
最近はミトコンドリアを増やすには空腹感が重要であることが分かってきました。週二日30%のカロリーにする方法、1日約16時間空腹にする方法などがありますが、難しく考えないで、時々空腹感を味わう「プチ週末断食」はいかがでしょうか。
空腹になると体はもっとエネルギーを作らなければと認識して、ミトコンドリアを増やしエネルギーをつくろうとするのです。
平日は普段通りの食事をとり週末の1~2日だけ3割程度のカロリーにすればよいのです。 例えば朝は野菜ジュース、昼はザルそばなどの軽食、夕食はごく軽く、その程度で十分です。ただ回復期が大切ですから、いきなり普通の食事をせずに、徐々に普通の食事レベルに戻しましょう。
私達は他の動物に比べてずば抜けて高い活性酸素を除去する能力、傷ついた遺伝子を修復する能力があり若くなるための機能が備わっているようです。是非それらを活用し、ミトコンドリアを効果的に増やし、体調管理を行っていきましょう。
背筋を伸ばし、片足立ちをする習慣を身に着けて、1週間体調を観察してみましょう。
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